国見山石灰鉱業専用線ED2　オレンジ色の老兵

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Gallery3　VOL-40　Digital remastering　2021.5/5 update

オレンジ色の老兵
―　国見山石灰鉱業専用線ED2　―

総天然色で蘇る国見山石灰鉱業専用線の鉱石列車

1991.11/13　森林区間を行く老兵ED2　Canon newF-1+NFD85mm f/1.2L RVP

　2021年GWはコロナウイルスが再び蔓延し外出も困難な状況だったため、しばらく放置していたフィルムのデジタル化を少しばかり進めました。おかげで以前アップした北勢線220形と国見山石灰鉱業専用線の写真をデジタルリマスター版にて再編集することができました。これで大半の掲載画像はデジタルリマスター版へ変更できましたが、まだ一部にプリントからのスキャン画像が残っているので先が思いやられます・・・
　さて、今回お届けするのは国見山石灰鉱業専用線ED2の総天然色版です。モノクロ主義の私がカラーを撮影するのは珍しいことですが、オレンジ色のボディが非常に美しく、モノクロ撮影の合間にポジフィルムでも撮影していたようです。30年振りにポジを探してみたところ、やはりモノクロやコダクロームのように無傷ではなく、経年劣化が進んでいるようです。どちらかといえばRDPはマゼンタ、RVPはシアン寄りに退色が進んでいるようです。特にRVPはエマルジョンナンバーの違いによって退色の傾向が異なり、初期のRVPの方が状態が良いですね。
　今使っているデジタルカメラの画像と比較して解像度や色は比べ物になりませんが、フィルム独特のトーンは捨てがたく、若干の退色なら補正で何とかなりますので、ポジフィルムは早くデジタル化しておかないとヤバイ感じですね。私が昔からモノクロに拘っていたのは保存性を最優先に考えていたからで、この判断は間違っていなかったと思います。
　懐かしいポジフィルムの色合いと貴重なED2とセム9のコンビが織りなす素晴らしき鉄道シーンをご堪能ください。

【モノクロ篇】→追憶の国見山石灰鉱業専用線ED2 update 2021.5/1